【ハリラボ実践講座レポート】 専門家4人が伴走するシリーズ第4弾「発注上手になる!」

第4回を迎えた実践講座、今回のテーマは「発注上手になる!」です。まず前半は、前回の講座で学んだ「誰に・何を・どう言うか(=コンセプト)」についてブラッシュアップ。そして後半、プロジェクトマネージャー、ライターとして活躍する 山森 彩 氏を講師に迎え、発注の流れとポイントについて学びました。

発注上手になる!基本的な発注の流れとポイントを学ぶ

昨年11月に始まった実践講座もいよいよツール制作の話に突入!

商品サービスのコンセプトが固まったら、次はツールを制作するために「発注」のステップに進みます。今回は、クリエイターとして実際にお仕事をされている 山森 彩 氏を講師に迎え、発注の基本的な流れとポイントをレクチャーしていただきました。

「ツールはユーザーとのコミュニケーションをつくるもの」と語る山森氏。その制作過程にも妥協は許されません。まず、クリエイターに相談をしてから実際に制作に入るまでの大枠の流れは下記の通り。

<制作に至るまで>

  1. 相談
  2. 発注
  3. 打ち合わせ・ヒアリング
  4. 提案
  5. 提案をもとにヒアリング
  6. 再提案 (※5と6を繰り返す)
  7. 制作

上記のような流れをたどり、制作が始まります。そして相談を受けた制作チームは、実際に制作を行うために下記の流れで仕事を行います。

<制作チームの仕事>

  1. ヒアリング
  2. 情報整理
  3. 調査 (市場や競合)
  4. 企画 (制作コンセプト)
  5. 制作ディレクション (構成やデザインのルール)
  6. 制作 (デザイン、ライティングなど)

このように、制作という仕事の裏側には見えていない工程がたくさんあります。円滑に進めて行くためには、制作者だけでなく、発注者側の努力も欠かせません。以下、発注の際に押さえておきたいポイントを見ていきましょう。

発注の際に押さえておきたいポイント

第4回講師 山森 彩 氏による事例を交えながらの解説

山森氏が制作に関するヒアリングの際、実際にすり合わせを行うのが下記の項目。制作の相談を行う前に一度チェックしてみてください。

<発注の際のポイント>

  • どんな商品ですか?
  • 今、抱えている課題は?
  • その商品の印象やイメージをどうしたいですか?
  • どんなツールをつくりたいですか?
  • 誰に向けて発信する?
  • ツールを使うシチュエーションは?
  • デザインのイメージは?
  • 希望の予算は?
  • ツールを使いはじめる時期は?

これらのポイントを具体的に考え答えられるようにしておくことが、より良いツールの制作に繋がります。とはいえ、どうしても自分一人で埋められない場合もあるでしょう。その際は、「何を、なぜ、誰に向けて」の部分だけでもまず考えて、相談してみてほしいと思います。

コミュニケーションはお互い「何も知らないという前提」で

最後に、山森講師からのメッセージ

さて、今回はコンセプトのブラッシュアップ、そして発注の流れとポイントについて触れてきました。講座の最後に、山森講師から参加者の皆さんに一言。

ーライターをしている上で一番初めに教えてもらうことなんですが、「読み手は何も知らないという前提で」記事を書きなさいということを良く言われるんです。これって、いろんなシーンで使えると思っています。皆さんも何か話を進めていく上で、「お互い何も知らない」という前提で話をしなければ、本当に知りたいことが何も得られないなといつも感じています。―

―皆さんが「“当たり前”だと思っていることをきちんと伝える」ということを大切にし、話をする場を持って欲しいなと思います。ー

企業と制作者(クリエイター)は、発注する側・される側といった一方通行な関係ではありません。共に、商品の価値をユーザーに届けていく「パートナー」です。講座を通して考えたコンセプト、コンセプトそのものが大切であることはもちろん、その過程にある想いこそがさらに大切なもの。今回紹介していただいたヒアリング項目を考えることはもちろん、制作者との関係づくりの中で、伝えることを諦めず、共に歩んでいこうとする姿勢を大切にしてほしいと思います。

以上、実践講座第4弾、コンセプトのブラッシュアップと発注上手になるためのポイントについてでした。最終発表会を2月に控え、次回講座は最終段階!「伝える→伝わる表現に」をテーマに、発表会に向けた準備を行います。次回もこうご期待ください!

最後に、参加者の声をいくつかご紹介(アンケートより)

  • 打合せ前にある程度紙にまとめてから発注しようと思った。今までは打合せで初めて話していたので、準備した方が意図が伝わるかな。
  • 制作にいたるまでの流れとポイントを学ぶことができた
  • しっかり話を聞いて頂いて、そのつどコメントをもらったので、自分の“どう言うか”を考えるコトが出来ました。
  • 価値転換で価値にしたいものが沢山あって、それをどう絞っていくか難しいと感じました。
  • 改めて価値転換の話をお聞きして、前回とは違った発見がありました。

<実践講座の実施スケジュール>

11月1日(木)
第1回:自社のコアバリューを探せ!

11月15日(木)
第2回:ブランディングとは?

12月13日(木)
第3回:コンセプトをつくる

1月10日(木)
第4回:発注上手になる

1月31日(木)
第5回:伝える → 伝わる表現に

2月21(木)
第6回:成果発表会