【ハリラボ実践講座レポート】 専門家4人が伴奏するシリーズ第1弾「自社のコアバリューを探せ!」

11月1日(金)仕事が終わってからの19時30分から、いよいよ実践講座の初日がスタートしました。実践講座に参加できるのは12社限定!予想を上回る応募となり、残念ながらご参加頂けなかった事業者様もございました。ぜひ、こちらのレポートを参考に、自社製品のブランディングにトライして頂くとともに、今後も参加頂ける機会を検討していければと思っています。
 
さて、そんな初日のテーマは「自社のコアバリューを探せ!」。「伝えるプロ」のひとりであるQUILL代表の松本幸氏を講師に迎え、まずは自社の商品を分析するところからスタートしました。各社2名まで参加可能ということで、部下や同僚と一緒にご参加頂き、初日から熱気溢れるあっという間の2時間!終わってからも事業者さん同士の対話が続き、とても仕事終わりとは思えないエネルギーに溢れていました。それもこれも自社製品への愛がなせる技!ですが、伝わらなければないに等しい。その熱い思いを具体的に言語化していきました。

ブランディングとは、カッコいいパッケージを作ることではない

初回講師は松本幸氏。まずは「ブランディング」についてのレクチャーから。
 
 
—「ブランディング」と聞いて思い浮かべるのは、「カッコいいパッケージを作って、いいネーミングをつけて、お店に並べて、レビューすればそれで完了」ということではないです。「ブランディング」とは、人の一生のようなもの。他の誰とも違うそのブランドらしい振る舞い(ものの考え方、作り方、伝え方、働き方など含めて)を人格のように積み上げて、その振る舞いを見せることで、生活者との間に長く続く信頼関係を作っていくことですー
 
—例えば、「あの人はいつも腹が座っているな、大胆なことをやる人だな」とか、「あの人は裏表がない、誰に対しても誠実な人だな」と人に感じるように、ブランディングも同じ。人格を作っていくように、ブランドとは立ち上げたらずっと続いていくもの。つまり、ブランディングに、終わりはないのです

ブランド価値を高めるコミュニケーションとは、生活者の接点づくり

では、そんなブランド価値を高めるにはどのようにすればよいか。
インターネットが普及してからは、一方的な広告に変わって、オウンドメディアやSNSによる口コミや店頭での体験イベントなど、多面的なコミュニケーションを意識することが大事です。そのコミュニケーション活動の戦略を決定づける土台が「コンセプト」です。大切な土台と成る「コンセプト」を考える前に、徹底的に情報収集・分析をすることが最初のステップになります。

ここで「伝えるプロ」!コピーライターの仕事の流れをご紹介

え?「情報収集・分析する」が最初?と思った方は多いのではないでしょうか?この最初のステップがとても大切なのです。「なぜ作るのか?どのようにして作るのか?」そういった事実をあらゆる確度から散々調べて分析した上でコンセプトを考えます。コピーをアウトプットするというのは、川下の最後の最後の作業で、実はそこに至るまでが長くて大切な工程。強い「コンセプト」を導き出すために、まず自社・商品・サービスをさまざまな角度から分析しましょう!。
ということで、6W3Hのグループワークへ。

「誰に伝えたいか」で「何を伝えるか」は変わる

ブラッシュアップしたい商品を持参して、6W3Hを考える

商品とターゲットの間にある「言うべきこと」を探す作業、それが「コンセプトワーク」。語りたいことはいっぱいあるけれど、伝えたい相手によって何を伝えるかは変わります。そのために、まず製品にまつわる事実をたくさん洗い出しておきます。

自社の商品・サービスを6W3Hで言語化したらどうなる?

  • WHO 誰が
  • WHAT なにを(どういう商品を)
  • WHY なぜ(どういう理念・目的・背景で)
  • WHEN いつ(期間・タイミング)
  • WHOM 誰に向けて
  • HOW どのような方法で
  • HOW MUCH いくらで
  • HOW MANY どのくらいの数量・規模で

各テーブルに専門家が1人ついてのグループワークへ。自社の商品・サービスの現状(事実)をこれら6W3Hに則って言葉にしていきます。「こんなことは当たり前だから書かなくても・・・」といった些細なことも、誰かにとってはとても大切な要素かもしれません。できるだけたくさんの事実を、できるだけ具体的に書き出します。

多様なものづくり仲間との対話が、新たな価値や魅力の発見につながる

熱気溢れるグループワークの様子

気づいたらどのテーブルも対話の嵐へ。ハリラボの良いところは、多種多様なものづくり事業者さんとともに学ぶスタイルであること。個人ワークから自然に同じテーブルの仲間たちとの対話が進んでいきました。お互いの商品をシェアしあう中で、新たな価値や魅力がどんどん見出されていきます。各テーブルに1人専門家がついて、さらにそれを具体的な言葉に落とし込んでいきます。

1社3分!自社の商品・サービスを紹介しよう

お互いのビジネス紹介を兼ねて、最後は作ったシートを参考に、WHO(社名・商品名・商品とスピーカーとの関わり)・WHAT(商品の特徴をわかりやすく)・WHY(なぜ、どういう理念や戦略・思いのもとに生まれたのかを具体的に!)・WHOM(どういうターゲットに届けたいのかを具体的に!)をみんなの前でプレゼンテーション。終わってからさらに松本氏が質問!グループワークとプレゼンテーションを通じて、自分では見落としていた「魅力や価値につながる大切な事実」を拾い上げていきました。

最後に、参加者の声をいくつかご紹介(アンケートより)

  • 何を深掘りしたら良いのかというところから迷っていましたが、専門家さんがそばにいてフォロー、サポートしてくださることでしっかり現状を出していくことができました!
  • 商品を考える時、会社とのつながりを考えたことがなかったので、改めて考えられて良かったです
  • 他社様の6W3Hによる自社紹介が役に立った
  • 見慣れた商品の背景や特長を改めて考える良い機会になりました
  • コラボ出来そうな会社が数社見つかった。自社商品の本質を改めて考える機会が持てた
 
さて、次回の「ハリラボ実践講座」は?
自社の魅力や価値を再発見し、具体的に言語に落とし込んだ第1回。
第2回めは「播磨」という地域ブランドの考え方をレクチャーします。
播磨ならではの風土や歴史を深く知り、さらに自社商品の魅力や価値につながるエピソードを考え、ブランド価値を高めていきます。

<実践講座の実施スケジュール>

11月1日(木)
第1回:自社のコアバリューを探せ!

11月15日(木)
第2回:ブランディングとは?

12月13日(木)
第3回:コンセプトをつくる

1月10日(木)
第4回:発注上手になる

1月31日(木)
第5回:伝える → 伝わる表現に